CLUB HARIE

2017年1月22〜23日、フランス・リヨンで行われる世界最高峰の洋菓子の国際大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017」にクラブハリエ山本隆夫が出場。世界一に挑みました。

クープ・デュ・モンド 2017 出場

2017年1月22〜23日、フランス・リヨンで行われた洋菓子の国際大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017」にクラブハリエ代表取締役社長/統括グランシェフの山本隆夫が出場しました。
各国の予選を勝ち抜いたパティシエたちがその腕を競う世界最高峰の場として知られるこの大会。山本は氷彫刻・アントルメグラッセ(アイスケーキ)担当として、シュゼット・ホールディングスの駒居崇宏シェフ、森永商事の植﨑義明シェフとともに、企業の枠を超え、日本代表“チームジャパン”として頂点を目指しました。
今回チームキャプテンとして世界に挑んだ山本。和菓子舗「たねや」の次男に生まれ、現在、たねやグループの洋菓子部門「クラブハリエ」グランシェフとして経営を担っています。これまでには様々な紆余曲折、試練がありました。クラブハリエの歴史、そして山本のストーリーをご紹介します。


Episode.6 / 2017.01.13 UPDATE

絶対に負けられない。チームJAPANが目指すもの

フランス・リヨンで開催されるクープ・デュ・モンド2017本選まで残すところ2週間を切り、チームJAPANの練習も最終段階に入ってきました。

今回山本とともに世界に挑むのは、シュゼット・ホールディングスの駒居崇宏シェフ、そして森永商事の植﨑義明シェフ。2人とも国内外の大会で上位の成績を収めるトップレベルのパティシエです。

企業の垣根を越え、日本代表となった3人のシェフは全員が40歳以上。 洋菓子コンテストは20代〜30代の比較的若手の職人が出場する傾向があるなか、今回のチームJAPANの強みは「豊富な経験」です。

大会本番、10時間にもわたって繰り広げられる競技は体力勝負。「最後は自分との戦い」と山本は言います。若い職人に比べると体力面で不利な部分もありますが、3人の“手”に宿る長年の積み重ねによってしか得られない技術を武器に、自らの限界に挑戦すること。
その先にチームJAPANが目指すものがあるのです。

普段は東京、兵庫、滋賀とそれぞれの場所で準備を進めながら、秋頃からは週に一度、中間地点である滋賀県・近江八幡に集まって本番さながら10時間の通し練習を重ねてきました。
練習中、3人の表情は真剣そのもの。一瞬も気を抜けないという緊張感のなか、それぞれがアメやチョコレート、氷の作品に向き合います。

山本の氷彫刻も回を重ねるごとに完成度を増しています。

練習にはチームJAPAN団長の寺井則彦シェフをはじめ、クープ・デュ・モンドの出場経験を持つ松島義典シェフ、世界大会出場経験を持つクラブハリエのシェフたちも足を運び、「より良いもの」を目指して様々な意見が交わされました。
練習の準備や後片付けをサポートする若い職人たちも、一切の妥協を許さない3人の姿に大きな刺激を受けていました。
目指すのは「チームJAPANの世界一」ただ一つ。
この挑戦には、たくさんの人々の思いが込められています。

山本の挑戦はクラブハリエの挑戦でもあります。常に上を目指し、新たな可能性を切り拓いてゆく姿勢は、挑戦し続ける大切さを社員に教えてくれています。
1月はじめ、山本にサプライズで企画した壮行会を開きました。全国のスタッフを含め、この日この場に駆けつけられなかった社員の声を含めたビデオメッセージや寄せ書きをした国旗などを贈りました。

最後に山本は、皆の前で2度目の世界一に挑む理由をこう語りました。
「一度しかない人生。毎日ただ生きているだけじゃなくて、全員が何か“これをやった”という証を残してほしい。自分の姿を見てそう思ってもらえたら」。
本番はもう目の前です。

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『パティシエの“夢の舞台”。クープ・デュ・モンド フランス本選』

いよいよ迎えた本番。世界最高峰の舞台で10時間にわたる長い闘いスタートしました。 チームJAPANがつくりあげたものとは。そして、懸命に競技する姿を通して山本が伝えた精神とは。