ラコリーナ日誌
お菓子屋で育てるお米「ラコリーナ米」とはーVol.2ー
Text : 菅原 宰子(広報室)
- #ラコリーナ
- #キャンディーファーム(農藝)
- #わたしたちの取り組み
- #お米づくり
Vol.1から引き続き、ラコリーナ米や周辺の田んぼについてなど詳しくお届けします。
ーーー ラコリーナ周辺にも田んぼがあるんですね? 役割が違うと聞きました。
はい。周辺の田んぼでは、「田んぼでどういったことができるか」を外部の方と考えています。
キャンディーファームはお客様への食の安心・安全を第一に無農薬や無化学肥料での栽培をしています。
有機農業は生き物や環境にも良いのですが、一般的な農業より労力や手間の難しさがあります。どうしたら手間暇かからずお米を作ることができるか、大学の先生と農法を試しています。
生き物を大事にし調査する田んぼや、技術に特化した田んぼなど、関係している先生が違い田んぼのテーマも多岐に渡ります。

農林水産省が認定する「オーガニックビレッジ宣言」を近江八幡市も行いました。有機農業拡大の目的を達成するためにキャンディーファームも一緒に取り組んでいます。大学の先生や、農機具の専門家、田んぼのDX化を強みとした会社とも協力しています。
※「オーガニックビレッジ」とは…有機農業の拡大に向けて、ほ場の団地化などの生産から学校給食の利用など消費まで一貫した取組を、農業者、事業者、地域内外の住民などの関係者が参画の下、地域ぐるみで進める市町村のこと。

ーーー どんな種類のお米を作っているのですか?
主にはラコリーナの中では食用米(うるち米)の「秋の詩(うた)」、ラコリーナの周辺では主に餅米「滋賀羽二重糯」をお菓子用に作っています。

ころがし
ーーー実際に泥に入って田植えに参加した皆さんは、どのような反応でしたか?
大人になると土に触るなどの体験は少なくなります。
足を土に入れた感触や「暑い」「疲れる」などリアルに体感していただいています。
「お米が食卓に並ぶまではこんな工程や苦労があったんだ」と体験から理解を深めたという感想をいただきました。

一升瓶と木の棒で行う精米

唐箕(とうみ)

ーーー米作りの様子を見たお客様からは、どんな反応がありますか?
「たねやさんは農業もしてるんだね」などのお声や、手で植えて手で刈るなどの手作業に感動してくださっています。
そしてたねやグループの取り組みに対し共感していただいています。

鳴子

足踏み脱穀機
手で植えるための農具で「ころがし」という木枠を使った方法や、鳥よけの鳴子。収穫時のはさがけや、足踏みの脱穀など「懐かしい」「私もしていたわ」など昔ながらの農業風景に対して温かいお声がけをいただきます。
若い方ですと「何されているんですか」「これは何ですか」など質問してくれたり。田園風景を「きれいだなあ」と言っていただけます。子どもさんは、虫とかカエルとか生き物に対する注目度が高いです。
ーーーそれぞれの世代が田んぼを楽しんでくださってるんですね。
視点は違いますが、それぞれの世代にいいなと思っていただいているように感じます。



ーーー最後に、未来の「ラコリーナ米」はどのようになっていくのでしょうか?
有機農業のお米は労力や手間がかかり、価格も毎年変動するため、生計が立てられないと言われています。
安定的な生産環境を作っていきたいです。持続可能な農業の技術などが確立できたら、その技術を提供していきたいと思っています。

農家さんが生計を立てながら有機農業などの実験をするのは非常に難しいことですが、キャンディーファームでは新しい米作りをチャレンジできます。
陸稲(りくとう)と言って水を張らずに栽培するお米にも焦点を当てるなど、いろいろな方法を試して挑戦したいです。
私たちの思いに共感し実行していただける農家さんのお米を、ラコリーナ米として将来的に販売していく予定です。
日本人の主食というイメージのお米。
食べるだけではなく、田んぼの風景や息づく生き物、人々が受け継いだ知恵や営みも私たちの暮らしを支えています。
ラコリーナ米を通じて自然の恵みと農業の大切さを知り、地域の風土や文化をつなぐ。
お菓子作りのその先にある、豊かな自然と人の営みを育むこと。
それが、私たちの目指すラコリーナ米の未来です。